はじめに
パーソナル・コンピューターの普及が目覚ましく、その市場は依然として高成長が期待されます。一方、パーソナル・コンピューターのソフトウェアの共通利用に関しては、必ずしもユーザーの要求に十分応えていないというのが現状です。その根本的な理由は、ハードウェアの仕様がメーカー間で異なっているためですが、それに加えてパーソナル・コンピューターの場合、その開発経験や利用のノウハウの点で、あまりにも多岐にわたるからでもあります。
このような状況に艦み、ソフトウェア利用の共通基盤の確立を主要な目的の一つとして『PCオープン・アーキテクチャー推進協議会(通称OADG)』が設立されました。これにより、異なるハードウェア上で稼働する多様なアプリケーションの提供が可能となり、この結果パーソナル・コンピューターの活用度が向上することになります。
OADGでは平成3年に「OADGテクニカル・リファレンス」として、関係の資料をハードウェア・テクニカル・リファレンスとソフトウェア・プログラミング・ガイドを内容とするものを発行いたしました。今回第2回の改訂版として、OADGハードウェアおよびOADG DOS/V ソフトウェア関係の資料を、次の内容でより充実したものに改めました。
OADGテクニカル・リファレンス(ハードウェア)
「OADGハードウェア・インターフェース技術解説編」
OADGテクニカル・リファレンス(DOS/V)
「DOS/V 技術解説編」
「DOS/V BIOSインターフェース技術解説編」
「DOS/Vマウス・ドライバー技術解説編」
「DOS/Vプログラミング解説編」
「DOS/Vオプション機能技術解説編」
OADG DOS/Vとは、このOADGテクニカル・リファレンスに基づいて作られたDOSで、OADG会員会社が採用および提供したものです。
OADGが目指すよりオープンな世界の確立のために、このテクニカル・リファレンスがお役に立てば幸いです。
平成12年9月
PCオープン・アーキテクチャー推進協議会(OADG)